本記事はキヤノンレンズに刻印・印刷されているCEマークなどの認証マークについての話題です。 中古レンズを買う時、それが運だとわかっていてもできるだけ製造年が新しいものを買いたいと思っています。どうがんばっても完璧に推測することはできませんが、私は認証マークをレンズ購入の際の...
本記事はキヤノンレンズに刻印・印刷されているCEマークなどの認証マークについての話題です。
中古レンズを買う時、それが運だとわかっていてもできるだけ製造年が新しいものを買いたいと思っています。どうがんばっても完璧に推測することはできませんが、私は認証マークをレンズ購入の際の参考にしています。
マークが刻印・印刷されている部品を交換する場合もあるようなのでレンズ自体の製造年ではない場合もあるようですが、「現行のマークが多く刻印・印刷されている部品の製造年は新しい」といえそうです。
2018年2月現在、所有している中で最新の2016年製造と予想しているレンズに表示されている各マークのおおよその登場年をまとめます。
名前 | デザイン | 登場した時期 | マークの概要 |
---|---|---|---|
CEマーク | CEの文字をデザイン | 1990年代からある。キャノンレンズへの刻印開始時期は不明。 | EU加盟国への輸出に必要。安全基準条件を満たすことを証明するマーク。 |
10マーク | 丸の中に10 | 2007年適用開始、2016年改正。 | 中国版RoHS指令対応マーク。製造する製品に特定有害物質が含まれている場合に表示する。 |
WEEE指令の適用表示マーク | ゴミ箱に×マーク | 2002年発行、2013年改正。 | EU(欧州連合)における電気電子機器廃棄物の回収とリサイクルに関する指令の適用表示マーク。 |
RCMマーク | 三角の中に丸、その中にチェックマーク | 2013年~2016年にかけて、旧マークからの切り替えが行われた。 | オーストラリア、ニュージーランドの電気機器のラベル表示。安全の要求への適合を示す。 |
EACマーク | EACの文字をデザイン | 2013年施行。 | ロシア、ベラルーシ、カザフスタンへの輸出に必要なマーク。安全等への要求への適合を示す。 |
参考にさせていただいたページ
- CEマーキングの概要:EU
- 中国版RoHS(China-RoHS)
- WEEE(電気電子廃棄物)指令の概要:EU
- オーストラリアの EMC ラベリング要求|RCMマーク規格情報
- EACマーク|ロシア、ベラルーシ、カザフスタン3国による関税同盟技術規則(CU-TR)
マークのおおよその登場年を調べたので、実際のレンズと見比べてみます。筆者の手元のレンズ4本を観察し、マークの年代から製造年を予測しました。
あくまで予想で、時期も重なっていますが...
2015年後半以降発売と思われるマークの組み合わせ
筆者のEF-S 18-55mm F3.5-5.6 STMは2017年6月に買ったEos Kiss X7のキットレンズだったので、製造年は2016年と予想。2015年5月発売のEF50mm F1.8 STMとはマークの組み合わせが異なることから、このマークの組み合わせは2015年後半以降と予想しました。※いつまたマークが変わるのか、もう変わっているのかは調査できませんでした。
- CEマーク
- 10マーク
- WEEEマーク
- RCMマーク
- EACマーク
2013年後半~2016年製造と思われるマークの組み合わせ
2013年 9月発売のEF-S 55-250mm F4-5.6 STMと異なりRCMマークが切替後のマークであること、2016年製造と思われるレンズにあるWEEEマークがないことから2013年後半~2016年製造と予想。- CEマーク
- RCMマーク
- 10マーク
- EACマーク
EF24-105mm F4L IS USM(2005年 9月28日発売・2018年中古購入)
2013年~2015年製造と思われるマークの組み合わせ
2015年5月発売のEF50mm F1.8 STMと異なる点はRCMマーク(C-Tickマーク)だけであること、EACマークの登場も2013年であることから、2013年~2015年製造と予想。この組み合わせが刻印・印刷されていた期間は短そうです。- CEマーク
- C-Tickマーク(RCMマークの前身のひとつ。丸の中にチェック)
- 10マーク
- EACマーク
調べ始めたら気になっていろいろ調べてみたのですが、わずか数年で何度も変わっていておどろきました。メーカーの方々もご苦労がありそうです。もしかしたら、輸出相手国や含有成分によってマークが変わることもあるのかもしれませんね。
お決まりのコメントで恐縮ですが、中古品の売買は自己責任にてお願いします。本ページの内容は筆者が独自に調査・考察したものであり、いかなる保証もできませんm(_ _)m
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